腰痛を起こす人

腰痛を起こしたり、足に問題を起こす人は、この微妙な動きを理解していないことが殆どです。もちろん慢性的な肩凝りでも同じです。


よく言われるのが、静止から動作する時の痛みです。長時間座っていて、動きはじめる時に痛みがあるという方は慢性痛の場合、非常に多いです。これは止まっている時に運動していないのが大きな原因と言えます。


ホウキでバランスをとるのを小学生の時とかにやったことがあると思いますが、バランスのとれている時というのは、微妙に手が揺れていると思います。ピタッと静止していることはありません。つまり安定とは動かないのではなく微動するということです。


これが静止です。


静止とは微妙な運動を意味します。決して、完全に動かないというのは動物である人間にはあてはまりません。動物である以上、動かないのは死を意味します。

ただ、見かけ上動かないのと、意識が動いているのは違いがあります。意識が動いていれば、見かけ上静止していても運動していると言えます。


慢性痛を起こす人は、痛みがあり、その痛みから逃れようという意識が働き過ぎて、僅かな動きでも痛みの起こりそうな動きを嫌がりながら静止しています。これが精神にも影響してくる訳です。

腰痛は怒りであるという本が昔に出版されましたが、そんな簡単なものではありません。

精神活動と腰痛は確かに関係していますが、そんな定義では語れない。


こういう精神作用が慢性痛を起こしてしまう原因なのですが、殆どの人はそれに気づいていません。

母指先に力を入れるようにして、またその力を抜いて踵方向に意識が行き、そしてまた母指先に意識が行くというのを繰り返すことによって、絶え間ない循環を起こすことができます。


血の流れとかリンパの流れという言い方をする人が殆どですが、血やリンパが流れる為には、この最低限の意識の流れが必要です。

東洋医学では、気が流れて水が流れ、血が流れると言ってます。気が流れないところに血やリンパは流れないと言ってます。古書に書かれていることを未だに理解していないのは本当に残念なことだと思います。

御薗治療院

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